イルミネーションガイド✨

甲府盆地の端に位置する甲州市は、一年を通し高台からの夜景が美しいのですが、この時期は、幻想的な光景のイルミネーションが楽しめます!

ワイナリー「シャトー勝沼」直営の「レストラン鳥居平」
ワインと本格フレンチが楽しめる
一年を通して美しい甲府盆地の夜景

「レストラン鳥居平」では、ワイナリーらしさが感じられるイルミネーションになっています。
窓越しの甲府盆地の夜景も冷たい空気のおかげでいっそう輝きをましています✨
高台に建つレストランでワインと本格フレンチを堪能されてはいかがでしょうか⁉

◆レストラン鳥居平

〒409-1302 甲州市勝沼町菱山4729

電話:0553-44-3080

http://www.toriivilla.jp/

勝沼ぶどうの丘のイルミネーションと夜景のコラボ!
展望ワインレストランもご利用ください
地形をいかした光のトンネル

「恋人の聖地」にも選定されているロマンティックなスポット「甲州市勝沼ぶどうの丘」!
地形をいかした光の演出が美しく、昼間とはまた違う幻想的な世界に浸ることができます。
甲府盆地の夜景とイルミネーションが一体となった特別なぶどうの丘を満喫してください!
21時(ラストオーダーは20時)まで開いている展望ワインレストランもご利用いただけます。

◆甲州市勝沼ぶどうの丘

〒409-1302 甲州市勝沼町菱山5093

電話:0553-44-2111

http://budounooka.com/

お花やハーブが一年中絶えない「ハーブ庭園旅日記勝沼庭園 」
土日と12/24.25は20:50まで点灯
20:50まで点灯している日は、キッチンカーなどの出店やイベントも

一年を通して花やハーブのお庭が美しい「ハーブ庭園旅日記勝沼庭園 」ですが、12/1(日)~25(水)までイルミネーションが点灯し、光に包まれます✨
点灯時間は、平日は16:30~17:30、毎週土日と12月24日(火)25日(水)は16:30~20:50までです。
また、20:50まで点灯している日は、キッチンカーなどの出店があり、演奏会が催されることもあるので、楽しみも盛りだくさん!
この時期ならではの、イルミネーション🎄で彩られたハーブ庭園旅日記にお出かけください。

◆ハーブ庭園 旅日記 勝沼庭園

〒409-1315 甲州市勝沼町等々力1736

電話:0553-44-3715

https://herb-teien.com/

甲州市の風物詩・柿のカーテン

甲州市を彩る柿のカーテン!
JR塩山駅北口にある旧高野家住宅「甘草屋敷」にはこの時期、「ころ柿づくり体験教室」の参加者による柿のカーテンの風景が生み出されていました。
しかし今年は、イベント開催日に荒天が予想されたために中止となり、例年50人の参加者の手をお借りして作っていた柿のカーテンづくりが危ぶまれました。

ですが、「甲州市の晩秋から初冬の風物詩を守らなければ!」ということで、事務局などの少人数でころ柿づくりの作業を進め、無事、柿のカーテンの風景を作り出すことができました。

雨の当たらない風通しのよい軒先で干すのは20日間ほど。
11月下旬には軒先からおろし、平干しへと進みます。(ころ柿の名前の由来といわれるコロコロと向きを変える作業などは、この平干しのあいだにします)

透けるような飴色の美しさ、肉厚で甘く柔らかなころ柿は、太陽の恵みや冷たく乾いた空気、そして携わる人々の手入れや丁寧な仕事により仕上がります。

素朴な温もりにあふれた日本の原風景の一つを見られるのはこの期間のみですので、ぜひ甲州市へお出かけください!!

お彼岸です

彼岸花の見どころとして知られる滝本院は、甲州市街を見おろす標高約500メートルに位置しています。
鐘楼から甲府盆地と南アルプスの山々を眺めることができ、こちらの絶景も見逃せません。

武田信玄より七代前の武田信春が厚く敬った「武田辰巳不動」がご本尊

彼岸花は境内のほか、東側の群生地、道沿い、畑などでも楽しめ、真っ赤に染まる光景は息を飲むほどです。
今年は猛暑の影響か開花が遅れ気味で、ピークは月末かあるいは10月にはいってからかもしれません。

珍しい黄色い彼岸花は赤より早め?

先日おじゃました時は、黄色い彼岸花や、近くのうすピンクの彼岸花が見ごろで、違った趣きに魅了されました。

おとなりのぶどう畑にはピンクの彼岸花が!

大菩薩夏休みファミリートレッキングを開催しました!

大菩薩の新しいイベント!

小学生がいるご家族を対象にした初開催の「大菩薩夏休みファミリートレッキング」ですが、募集したところ、受付期間の満了を待たずに定員を上回るお申込みをいただく人気ぶりでした!

秩父多摩甲斐国立公園を代表する山のひとつの大菩薩嶺(標高2057m)は日本百名山!
初心者から上級者まで、レベルに合わせて登山を満喫できるコースがあり、今回は子どもたちもいるので、大菩薩峠(標高1897m)を目指すコースをトレッキングです。

〈参考〉大菩薩峠

当日は、「家族で山に登ってみたいな」そんな思いを持つ10組のご家族が県内外からお越しになり、サプライズゲストの中学生クライマー・伴野嶺さん親子も一緒に参加していただきました。

「ちょこっと登山教室」と題した、山岳ガイドの志村将行さんよりのレクチャーをうけて出発、山小屋の主をリーダーに3つのパーティーで進みます。

教わったように、ほどけにくい靴ひもの縛り方をしてみます


途中、沢を渡る場面では、山岳会「大菩薩山の会」の方々がロープを張ってサポートしてくださり、そのロープを頼りに沢を渡るのですが、渡る前は不安と緊張で硬い表情だった子どもたちが、渡り終えるととても嬉しそうに自信に満ちた顔をしていたのが印象的でした。

ドキドキ、、、でもチャレンジ成功!

気持ちよい山の空気に包まれながら進み、稜線に出る少し手前で大菩薩嶺方面が見えるようになると、嶺の方から「ヤッホー」という声が。
すると、こちらにいた子どもたち(そして大人たち)も「ヤッホー」で応え、やまびこを返しっこするという光景が生まれ、みんな笑顔になり疲れも吹き飛びました。

姿ははっきりとは見えなかったけど、思いは届いたよ!

賽の河原から親不知ノ頭までのあとひといきを登り、急な岩場を下ると目的地の「大菩薩峠」。

晴れていれば大菩薩の背後に富士山がいるんです!
介山荘が見えています 大菩薩峠はすぐそこ!


お昼休憩の時間ですが、ここでついに雨が!
介山荘のご厚意で場所をお借りし、お弁当を食べることになりました。

介山荘のご主人・益田さん、ありがとうございました!

お弁当を食べ終わり、少し様子をうかがっていましたが「雨は夕方まで続きそう」ということだったので、レインウェアを着込んで山を下ります。
傘を差さずに雨の中を歩くなんてなかなかない非日常体験、みなさんも意外と楽しそうに歩いていました。
そして雨もやみ、無事下山!

フォトフレームを松ぼっくりなどで飾ります

下山したからといって終わりじゃないのがこのイベント!
トレッキングのあいだに拾い集めた木の実や枝、葉っぱ、石ころなどをフォトフレームに貼って作品にしたり、自分宛ての絵はがきを書いたりして、この日の思い出を形として残します。
後日届いた絵はがきを、作ったフォトフレームに入れて飾り、「大菩薩で過ごした一日を思い出してもらいたいな」と企画したものです。

ハガキを書くのも貴重な体験

おやつのかき氷を食べつつ思い思いに作品を仕上げたら、ご家族のペースで帰途へ。
もちろん多くの方が、特典の「温泉入浴券」を利用し、途中にある「大菩薩の湯」または「やまと天目山温泉」で汗を流してから帰ったようでした。

山に登った後のかき氷は美味しいな!

「大菩薩の自然を楽しみ、家族みんなが笑顔になれた」と思っていただけたら嬉しいです。

多くの方々のご理解・ご協力のもと、新たなイベントのスタートがきれました。
参加者をはじめスタッフのみなさまに感謝です!

伴野嶺さんや「大菩薩山の会」のみなさんなど

また、大菩薩でお会いしましょう!

【レポート】上条集落見学会

重要伝統的建造物群保存地区・甲州市塩山下小田原上条

上条集落は、山梨県を代表する民家形式のひとつである茅葺切妻造主屋がひな壇状に並び、養蚕の隆盛をいまに伝えています。

江戸時代中期から昭和にかけて建てられた地域独特の突き上げ屋根の形式をもつ民家や蚕室がまとまって保存され、周囲の畑地や自然環境と一体となり、江戸時代以来の伝統的な集落の形態をとどめる「甲州市塩山下小田原上条」は、国がその価値を認め「重要伝統的建造物群保存地区」として選定しました。

一つの集落内で伝統的な茅葺きの「切妻民家」がまとまって保存されている例は稀で、地域住民の方により守られるその景観は四季折々の風景とともに私たちの目を楽しませてくれます。

そんな上条集落で、周囲の畑地や自然環境と一体となった集落の魅力を体感できる恒例のイベントが先日開催されました。

地元の採れたて野菜などが並び大人気

まず目にとびこんでくるのは、散策の起点としてお借りできる福蔵院の駐車場に並ぶテント!
地元有志が集まり農業体験を中心に精力的に活動している「上条を活性化する会」が主催する「野菜販売会」です。
地元の新鮮採れたてのきゅうりやピーマン、玉ねぎなどが販売されていました。

この日は20人あまりが参加

今回は甲州市の文化財担当が案内する「上条集落見学会」に同行させてもらいました。

平安末期の建立とされる金剛山福蔵院

金剛山福蔵院では、金山衆が信仰した不動明王立像(平安末期)が祀られています。
ここでは住職から直々にお話をうかがい、天井絵や木喰百道による百体仏も間近で見学させていただきました。

寄進した人は広範囲にわたるという天井絵
木喰白道による木造百体仏

楽しそうにじゃがいもの収穫体験をしている「上条農園」の脇を通り「金井加里神社(かないかりじんじゃ)」へと一行は進みます。

7月はじゃがいもの収穫体験、11月は大根の収穫体験ができる
随身門は市指定の重要文化財
本殿は県指定の重要文化財

「金が埋けてある」のが名前の由来との説もある神社ですが、本殿は県の、随身門は市の重要文化財となっています。

タイムスリップしたかのように昔のままの姿を残す上条集落

古道を進むと、往時の上条集落の風景をそのまま体感できる印象的なビューポイントに!
屋根は萱の上にトタンが葺かれているものが多いですが、配置や屋根の形も昔の写真と一緒で、伝統的な主屋や蚕室が多く残されているのがわかります。

「観音堂」は地域の集会場にもなっている

馬蹄形に家屋が並ぶ集落に囲まれた「観音堂」には、木喰白道によって作られた「木造百観音像」が祀られています。
サクラ材一木造りの子安観音像で、光背には背面に至るまでくまなく菩薩像が彫り込んであり圧巻です。
観音堂はふだんは閉まっていますので、イベント時は見学のチャンスですね!
次は、11月上旬の「大根収穫祭」を予定しています。

覗き込んで裏もじっくりみてみたい「木造百観音像」

「上条集落見学会」はこのようなコースで案内してもらいましたが、個人で訪れても大丈夫。
案内板があり、ゆっくり見てまわって約一時間の散策コースが設けられています。
突き上げ屋根をもった民家、石垣、道祖神、六地蔵など集落全体を楽しみながら散策されてはいかがでしょうか。

他にも、田舎暮らしの宿泊体験施設「もしもしの家」や、この秋のオープンを目指すカフェなど、新たな過ごし方にも注目です!

かつでここに集落唯一の電話があったことから名付けられた「もしもしの家」、宿泊体験などができる