7月の早朝、甲州市塩山から「ダイヤモンド富士」ならぬ「ダイヤモンド大菩薩」を見ることができました!
大菩薩嶺(標高2057m)は秩父多摩甲斐国立公園を代表する山のひとつで、日本百名山!
山頂こそ原生林に囲まれ展望に恵まれませんが、雷岩から大菩薩峠までの尾根道は見晴らし最高!富士山や南アルプスの山々が一望でき、大菩薩湖も視界に広がります。
春は新緑やミツバツツジ、夏は可憐な山野草、秋は色豊かな紅葉など、四季折々の楽しみ方が。
ルートバリエーションが豊富なので、家族連れから健脚向けのコースまで、レベルに合わせて登山を満喫できます。
日帰りの方が多いですが、星空や夜明けのモルゲンロート、夕焼けなど特別な体験ができる宿泊もおすすめ!
おいしいコーヒーが飲めたり、山菜が楽しめたり、山小屋がそれぞれ特色を持っているので、アクセスの良さを逆手にとってコンプリートを目指すのもアリかも。
山の名の由来は諸説ありますが、大きくは二つ。
後三年の役で甲斐源氏の祖・新羅三郎義光が奥州に遠征した折、木こりに姿を変えた軍神の導きで無事山越えできたことから、軍神の加護に感謝し、「八幡大菩薩」の名を高らかに唱えたという伝説が伝わります。
また、大菩薩嶺を山宮とする神部神社(かんべじんじゃ)に観音菩薩がまつられていることから大菩薩嶺と命名されたという説も。
旧青梅街道街道中最大の難所といわれた「大菩薩峠」ですが、その名を一躍知らしめたのは中里介山が1913年から1941年の長きにわたり書き継いだ長編小説「大菩薩峠」(作者の死により未完)でした。幕末を舞台に、虚無的な剣士・机龍之助を中心に展開する数十名におよぶ人物の交錯と人生流転のさまを描き、人気を博したそうです。