甲州名産「枯露柿」を味わって!

甲州市が誇る名産品と言えば「枯露柿(ころがき)」!
柿の向きをコロコロと変えながら丁寧に乾燥させた干し柿は、「枯露柿」と呼ばれ親しまれてきました。
飴色に透ける美しさ、肉厚で柔らかい食感、上品で豊かな甘みは、まさに自然からの贈り物です。

干し柿は昔から保存食として作られていましたが、武田信玄が推奨して生産が広まったと伝わります。
特に塩山の松里地区は名産地として有名で、11月になると民家の軒や庭先などに吊るした柿のカーテンをあちらこちらで見ることができます。
素朴な温もりにあふれた日本の原風景の一つと言えるでしょう。

旧高野家住宅「甘草屋敷」に吊るされた柿は甲州市の晩秋の風物詩
一つ一つ乾燥の具合を確認したり、形を整えたりしながら、粉(こ)が吹くのを待ちます

また、塩山駅北口を出てすぐの旧高野家住宅「甘草屋敷」でも、枯露柿づくりの時期になると簾のように吊るされる柿や、形を整えながら棚に並べて干す「平干し」の様子を間近で見学でき、風物詩をカメラに収めようとする写真愛好家、懐かしさや癒しを求める人など多くのお客さまで賑わいます。

12月になると、一つずつ丁寧に作られ仕上がった枯露柿の多くは化粧箱に詰められ、高級贈答品として全国各地に旅立ちます。
スーパーや青果店、JA直売所、観光農園などで、うち使い用や小分けの物も手に入りますので、ぜひ味わってください!

勝沼ぶどうの丘

山梨県の甲府盆地の東の端に位置する甲州市勝沼。
東京方面から笹子トンネルを抜けて広がる風景には、いつも驚きと感動があり、心が揺さぶられます。
一面にぶどう畑が広がる小高い丘の上に建つ複合施設の「勝沼ぶどうの丘」は、“ぶどうとワインのまち・勝沼”のシンボルと言えるでしょう。

地下のワインカーヴでは、市が主催した品質審査会に合格したワインを常時150~200銘柄取り揃えていて、専用の容器(タートヴァン)をご購入いただくと、すべての銘柄を時間の許す限り試飲できます。

また「天空の湯」は、世界農業遺産に認定された果樹園の広がる風景や眼下に広がる甲府盆地、南アルプスの山なみを眺めながら温泉をお楽しみいただける日帰り温泉施設です。

その他にも甲州市産のワインに合うお料理を用意する「展望ワインレストラン」、眺めの良いテラス席もある「バーベキューガーデン」、全客室に温泉を引いたホテル、快適に安心して車中泊が出来る「RVパーク」など、様々な過ごし方を満喫していただけるのではないでしょうか。

「恋人の聖地」にも選ばれている「勝沼ぶどうの丘」

甲州市およっちょい祭りレポート

昨日の「甲州市およっちょい祭り」、名前に込められた「お寄りください」という思いが叶い、多くのみなさまにご参加いただきました!

他のお祭りでは見たことのない「およっちょい上棟式」では、解説つきの神事の後、四方餅を皮切りに次々とお餅やお菓子、いろいろな景品と引き換えができる券が入ったカプセルなどが撒かれ、手に入れようとする人たちの大きな歓声が沸き上がりました。
ケガのないよう小さな子どもたちやシニアには手渡ししましたのでご安心を!

かわいらしい園児によるステージや中学生の演奏、市民参加ステージ、迫力のある太鼓・・・、いずれもお客さまと演者の笑顔に包まれていました。

カッコイイ消防車やパトカーも展示され、白バイに乗せてもらった子どもは嬉しそう、それを見守る大人も嬉しそう♡

模擬店には、甲州市と交流のある静岡県牧之原市による海産物、ワインを飲ませて育てた「ワイントン®」の串焼き、おなじみのクレープや焼きそばなどが並び、ご家族連れらで大賑わいでした。

菅田天神社における「楯無鎧」の特別公開には、たくさんのみなさまにお越しいただいたと聞いております。ありがとうございました!
国宝「小桜韋威鎧兜、大袖付」は武田家の家督の証の一つで通常非公開ですので、貴重な機会をつくっていただきました関係者の方々に重ねて御礼申し上げます。

お祭りを通し、甲州市の魅力を感じていただき、心に残る思い出となりましたらこの上ない喜びです。
「甲州市およっちょい祭り」は、10月第4日曜日に開催することとなっています。
また来年もおよっちょ~い!!

観光パンフレット

甲州市の観光パンフレットは、目的に合わせて各種を取り揃えています。

総合パンフレットをはじめ、観光農園の情報をまとめた「甲州市フルーツマップ」、トレッキングやハイキングのガイドとなる「甲州市の山々」、歩いての散策にぴったりな「フットパスマップ」などや、一部ですが市内の施設で発行されたパンフレットもございます。

入手の方法は主に2つ!
市内の2カ所の観光案内所(塩山駅前駅観光案内所、勝沼ぶどう郷駅観光案内所)や、観光施設等で直接お手になさる方法と、もう1つは甲州市観光協会へご連絡いただき郵送(送料無料)でお受け取りになる方法です。

甲州市観光協会へは、HP「ぐるり甲州市」の「お問い合わせフォーム」もしくはお電話等にてご連絡ください。

パンフレットが甲州市を訪れるきっかけになりましたら何よりです。
心よりみなさまのお越しをお待ちしております。

ダイヤモンド大菩薩🌄

7月の早朝、甲州市塩山から「ダイヤモンド富士」ならぬ「ダイヤモンド大菩薩」を見ることができました!

大菩薩からの日の出はダイヤモンドの輝き!

大菩薩嶺(標高2057m)は秩父多摩甲斐国立公園を代表する山のひとつで、日本百名山!
山頂こそ原生林に囲まれ展望に恵まれませんが、雷岩から大菩薩峠までの尾根道は見晴らし最高!富士山や南アルプスの山々が一望でき、大菩薩湖も視界に広がります。

雷岩から望む富士山と大菩薩湖


春は新緑やミツバツツジ、夏は可憐な山野草、秋は色豊かな紅葉など、四季折々の楽しみ方が。
ルートバリエーションが豊富なので、家族連れから健脚向けのコースまで、レベルに合わせて登山を満喫できます。

上日川峠を出発!「ロッヂ長兵衛」の横が登山口
新緑の登山道
ミツバツツジが、あちらこちらに


日帰りの方が多いですが、星空や夜明けのモルゲンロート、夕焼けなど特別な体験ができる宿泊もおすすめ!
おいしいコーヒーが飲めたり、山菜が楽しめたり、山小屋がそれぞれ特色を持っているので、アクセスの良さを逆手にとってコンプリートを目指すのもアリかも。

秋の朝
夕陽に染まる紅葉

山の名の由来は諸説ありますが、大きくは二つ。
後三年の役で甲斐源氏の祖・新羅三郎義光が奥州に遠征した折、木こりに姿を変えた軍神の導きで無事山越えできたことから、軍神の加護に感謝し、「八幡大菩薩」の名を高らかに唱えたという伝説が伝わります。
また、大菩薩嶺を山宮とする神部神社(かんべじんじゃ)に観音菩薩がまつられていることから大菩薩嶺と命名されたという説も。

山小屋「介山荘」のすぐそば

旧青梅街道街道中最大の難所といわれた「大菩薩峠」ですが、その名を一躍知らしめたのは中里介山が1913年から1941年の長きにわたり書き継いだ長編小説「大菩薩峠」(作者の死により未完)でした。幕末を舞台に、虚無的な剣士・机龍之助を中心に展開する数十名におよぶ人物の交錯と人生流転のさまを描き、人気を博したそうです。